ご挨拶

GREETING
田中 英一郎
理事長
早稲田大学理工学術院
大学院情報生産システム研究科
教授

田中 英一郎

このたび「日本再生医療とリハビリテーション学会」の理事長を拝命致しました、早稲田大学の田中英一郎と申します。当学会は、鹿児島大学名誉教授の川平和美先生を初代理事長として、2014年に発足した「再生医療とリハビリテーション研究会」を母体とし、再生医療、リハビリテーション医学、ロボット工学、脳科学に関する科学の進展と知識の普及を図り、学術文化の発展に寄与することを目的としております。その後広島大学名誉教授の弓削類先生を2代目の理事長にお迎えし、さらに2018年より「日本再生医療とリハビリテーション学会」に発展し、現在に至っております。これまで多くの会員の皆様、先生方、病院および企業の皆様に支えられて昨年10周年を迎えることができたこと、大変感謝申し上げます。また、私は2014年の研究会発足時より、川平初代理事長、弓削2代理事長の多大なご尽力による当学会の発展を、理事として傍らで拝見させて頂いてまいりました。それだけに、これからの当学会を担わせて頂く大役に大きな責任を感じ、身の引き締まる思いをしている次第です。当学会をさらに活性化するに当たり、2026年までの2年間の活動方針として、以下の3点を挙げさせて頂きます。

1.フュージョン(分野融合)の実現・活性化
当学会の最も大きな特長は、再生医療、リハビリテーション医学、ロボット工学といった異なる分野の専門家が集まり、分野の垣根を越えて直接話し合う、フュージョン(分野融合)ができることです。これまで、年1回の学術大会が開催されて来ましたが、さらにワークショップ(研究会)を開催し、異分野の方々との話ができる機会を増やしたいと思います。ワークショップは、コロナ以前には不定期に行われており、皆様が気軽に参加できればと思っております。

2.情報提供の強化
これまで不定期の学会誌、年1回ニュースレターが配信されておりましたが、ニュースレターの配信数を増やし、WEBページの情報も充実したいと考えております。また、他学会・他団体との共催や協賛も増やし、より多くの情報を提供させて頂きたいと考えております。

3.若手研究者・学生への活動支援
先代の弓削理事長が始められた、若手ワーキンググループによる活動が行われておりますが、さらにヤングアワードの設置による学会参加支援を行い、若手研究者および学生さんの研究活動の活性化を図ります。

これら3つの方針を推進することにより、多くの再生医療、リハビリテーション医学、ロボット工学、脳科学の研究者、医療従事者、企業の皆様が当学会に参画され、日本発の新たな研究・技術が生まれ、また新産業を創出することにより、多くの患者さんの救済および高齢者を支援することが社会貢献となり、さらにはわが国の活性化につながることを心より願っております。皆様のご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。